ただの妄想溢れるオブリビオンRP日記
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■注意書き■
*和製大型クエストMOD、Legend of Divaのロールプレイ日記兼記録です。*
*まだβ版という事なので激しくネタバレしそうな日記は続きへ自重。*
*駄目っぽかったらこっそり教えてください(´・ω・`)*
*和製大型クエストMOD、Legend of Divaのロールプレイ日記兼記録です。*
*まだβ版という事なので激しくネタバレしそうな日記は続きへ自重。*
*駄目っぽかったらこっそり教えてください(´・ω・`)*
「さて……──ん?」
インペリアルシティ。
野営道具や食料を買い込んだところで、コツリとつま先に小さな感触を感じ視線を落とした。

「どうしたの?お兄さん」
「指輪…?」
盾…のような、装飾の、小さな指輪。
落とし主らしい人物は周りにはいない。
「………」
さてどうするか。拾い上げ、思案に足を止めた瞬間──
『あ…あの「!!?」
別に、まだ悪い事はしてないがこういう時に声を掛けられると身が竦む。
慌てて振り返れば目深にフードを被っていて顔こそよく見えないが、一人の女性に声を掛けられた。
どこかの貴族か、それなりの家の人間なのだろう、身に着けた青いドレスは、それなりに上等なモノに見える。
「な、何か…」

『実は今、追われておりまして…その、助けてはいただけないでしょうか?』
「追われ…?」
思わず辺りを見回すも、それらしき影は見えない。
『お願いします…!』
「わ、分かった…」
縋る様な目で見上げてくるその女性の雰囲気に、つい…頷くと、彼女はほっとした様に表情を和らげた。
『良かった…ではここは危険ですので、急いで離れましょう』
何となく違和感があるような、ないような…思わずオニオンの方へと視線を向けると、険しい表情が見える。
……俺と同じ違和感を感じているのか、実は何かに気付いたのか、ただの嫉妬か……
最後のパターンを想像すると、敢えて考えを聞くのが憚られる。

足早に帝都の外へと出たところで、彼女はワネット亭──帝都のすぐ下にある集落の宿だ──に寄ろうという。
…そこで事情を話すと言うし、天気は生憎の雷雨でもある。反対する理由も無い。

「で……どういう事なんだ?」
押し黙ったままのオニオンの空気に耐え切れず、椅子に座ると同時に切り出す。
『やっぱり、気になりますよね…』
そう口を開いた彼女の話をまとめれば…彼女は王家に縁のある、とある商家の…ご令嬢、らしい。
他の貴族らとは違いほぼ監禁されている様な暮らしを強いられていて、それに嫌気がさして…
…端的に言えば家出をしてきたという事になるのか。
で、家を逃げ出したはいいものの右も左も分からず、たまたま近くを通りかかった俺に声を掛けた、と。
「別に追われてる訳じゃないなら帰りなよ、街の外は危ないんだから」
「オニオン…」
『でも、あの生活に戻るなんて…もう耐えられないんです!』
「貴族なら貴族らしk「ま、まぁまぁ…落ち着けオニオン」
口調のきつくなる相方を椅子へと押し留める。そして
「まぁ…その、最近は街道も、兵士が見回っているから安全だし…少しの間くらいなら…いいんじゃ、ないかと…」
「ふーん…そうやって名前も知らない人の肩を持つんだ?」

『あ、ごめんなさい!わたしはSherriceと申します。以後宜しくお願い致します』
……なんだこの板挟み感は……?
『あとこれを…路銀の足しにしてください』
オニオンからの刺さる視線に強張る体と真っ白になる思考。
Sherriceの差し出すネックレスを機械的に受け取ると、落ち着こうと一つ息を吐く。
「と、とりあえず…この天気だし、今日はここで一泊しよう。な?」
雰囲気に耐え切れず宿の女将に声を掛ける。
3人で寝るにはここの部屋は少し狭いだろうと、二部屋の支度をして貰うと早々に部屋へと引っ込んだ。
追われている、というのが嘘だと分かった今では、彼女は勿論別部屋で休んで貰う。
「…馬鹿」
部屋に2人きり、ぼそりと呟くオニオンの言葉が冷たい。
居心地の悪さから逃げる様にベッドへともぐれば、何も考える事のないよう瞼を閉じた。
インペリアルシティ。
野営道具や食料を買い込んだところで、コツリとつま先に小さな感触を感じ視線を落とした。
「どうしたの?お兄さん」
「指輪…?」
盾…のような、装飾の、小さな指輪。
落とし主らしい人物は周りにはいない。
「………」
さてどうするか。拾い上げ、思案に足を止めた瞬間──
『あ…あの「!!?」
別に、まだ悪い事はしてないがこういう時に声を掛けられると身が竦む。
慌てて振り返れば目深にフードを被っていて顔こそよく見えないが、一人の女性に声を掛けられた。
どこかの貴族か、それなりの家の人間なのだろう、身に着けた青いドレスは、それなりに上等なモノに見える。
「な、何か…」
『実は今、追われておりまして…その、助けてはいただけないでしょうか?』
「追われ…?」
思わず辺りを見回すも、それらしき影は見えない。
『お願いします…!』
「わ、分かった…」
縋る様な目で見上げてくるその女性の雰囲気に、つい…頷くと、彼女はほっとした様に表情を和らげた。
『良かった…ではここは危険ですので、急いで離れましょう』
何となく違和感があるような、ないような…思わずオニオンの方へと視線を向けると、険しい表情が見える。
……俺と同じ違和感を感じているのか、実は何かに気付いたのか、ただの嫉妬か……
最後のパターンを想像すると、敢えて考えを聞くのが憚られる。
足早に帝都の外へと出たところで、彼女はワネット亭──帝都のすぐ下にある集落の宿だ──に寄ろうという。
…そこで事情を話すと言うし、天気は生憎の雷雨でもある。反対する理由も無い。
「で……どういう事なんだ?」
押し黙ったままのオニオンの空気に耐え切れず、椅子に座ると同時に切り出す。
『やっぱり、気になりますよね…』
そう口を開いた彼女の話をまとめれば…彼女は王家に縁のある、とある商家の…ご令嬢、らしい。
他の貴族らとは違いほぼ監禁されている様な暮らしを強いられていて、それに嫌気がさして…
…端的に言えば家出をしてきたという事になるのか。
で、家を逃げ出したはいいものの右も左も分からず、たまたま近くを通りかかった俺に声を掛けた、と。
「別に追われてる訳じゃないなら帰りなよ、街の外は危ないんだから」
「オニオン…」
『でも、あの生活に戻るなんて…もう耐えられないんです!』
「貴族なら貴族らしk「ま、まぁまぁ…落ち着けオニオン」
口調のきつくなる相方を椅子へと押し留める。そして
「まぁ…その、最近は街道も、兵士が見回っているから安全だし…少しの間くらいなら…いいんじゃ、ないかと…」
「ふーん…そうやって名前も知らない人の肩を持つんだ?」
『あ、ごめんなさい!わたしはSherriceと申します。以後宜しくお願い致します』
……なんだこの板挟み感は……?
『あとこれを…路銀の足しにしてください』
オニオンからの刺さる視線に強張る体と真っ白になる思考。
Sherriceの差し出すネックレスを機械的に受け取ると、落ち着こうと一つ息を吐く。
「と、とりあえず…この天気だし、今日はここで一泊しよう。な?」
雰囲気に耐え切れず宿の女将に声を掛ける。
3人で寝るにはここの部屋は少し狭いだろうと、二部屋の支度をして貰うと早々に部屋へと引っ込んだ。
追われている、というのが嘘だと分かった今では、彼女は勿論別部屋で休んで貰う。
「…馬鹿」
部屋に2人きり、ぼそりと呟くオニオンの言葉が冷たい。
居心地の悪さから逃げる様にベッドへともぐれば、何も考える事のないよう瞼を閉じた。
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